1988年11月16日に発売された16作目のアルバムに収録されている
『十二月』
をみていこう。
中島みゆき『十二月』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
収録アルバム
『グッバイガール』
1988年11月16日に発売された16作目のオリジナルアルバム。
このアルバムから瀬尾一三と組み始める。
その最初の共同作業で生まれた『涙 -Made in tears-』は、前川清に提供された楽曲。
他にも原発の反対運動が歌われた『吹雪』など含む全9曲。
カットされた幻の歌詞
この『十二月』は、12月には自殺する若い女性が多くなると非常にショッキングな歌詞が含まれている。
だが、当初リリースする予定だった曲は、一部の歌詞が危うさを帯びていたので、レコード会社の方からNGが出て、問題の歌詞の部分を削った形でレコーディングされた。
削られたのは以下の2番の歌詞。
「誰を責めるつもりもない 誰に語るつもりもない
横たわる口もとは 周到な愛を笑っている
膝を抱えた掌が 力尽きて凍えている
開かれたアドレスは 連絡先がひとつもない」
CDに収録された曲は、1、3、4番の歌詞で構成されている。
幻の歌詞は『夜会』とライブで歌われた
封印された2番の歌詞だが、1989年の『夜会』と1997年のコンサートツアー『中島みゆきCONCERT TOUR ’97「パラダイス・カフェ」』で披露されている。
残念ながら1989年の『夜会』は映像化されていないため、この曲の完全版を視聴することはできない。
瀬尾一三によると、この曲を歌い終えた中島みゆきは舞台裏から身を投げるというパフォーマンスを披露したそうな。
もちろん落ちるところにはマットが敷かれたが、いくつも重ねられたせいでその弾力により中島みゆきが宙高く飛び跳ねてしまい、それを3人がかりで押さえたというエピソードが「ラジオ瀬尾さん」の中で明かされている 。
後ろ向きで落ちていく中島みゆきを瀬尾は、毎回ハラハラしてみていたという。
歌詞解釈
12月という月を、
「自殺する若い女が この月だけ急に増える」
「大都会の薬屋では 睡眠薬が売り切れる」
と表現していて、騙しだましやり過ごしてきた女たちが、辛い現実を直視してしまう月であると歌っている。
この曲を異色のクリスマスソングと捉える人も多い。
『十二月』のみんなの感想
いまや糸で有名な中島みゆき。
でも昔は怖かった。クリスマスソングが溢れる中
彼女の「十二月」は
ゾワッとする、、— にんじん (@nagoya_gay_milk) December 1, 2020
仕事中、大量の書類をシュレッダーにかける作業や、「これ捨てるの捨てないの」で迷ったときは、中島みゆき「十二月」。年末だ、思いきれ。#中島みゆき#書類整理#中島みゆき截断
— kunisute (@kunisute) October 10, 2020
中島みゆきの「十二月」という歌詞を偶然見つけたけれど、この深さは暗さはすごい。Coccoも椎名林檎もここまでの世界観はない。この一方で「時代」「誕生」を作る幅の広さがやはりすごい。
— 451f (@451f_) September 28, 2020
中島みゆきさんの十二月は、クリスマス気分を吹き飛ばしてくれる破壊力だよなぁ…
— くりりん🌰 (@euroror) September 27, 2020
中島みゆき『十二月』
わかれうたに劣らない迫力の辛い女ソングなので歌詞だけでも見ていってhttps://t.co/DUr5wsE4IW— トミー(オルタ) (@fay_4step) August 30, 2020
『十二月』はこんな時に聴こう
なるだけ12月を過ぎたメンタルが安定している時に『十二月』を聴こう。
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