中島みゆき『ほうせんか』|歌詞の中に見える松山千春と亡き竹田健二

ほうせんか

1978年の中島みゆきのシングルB面曲『ほうせんか』

この曲は、松山千春の恩人である竹田健二への追悼曲である。
中島みゆきと竹田は一体どういうゆかりがあるのか、その辺も含めてみていこう。

この記事は、

  • 『ほうせんか』のモデルとなった竹田健二とは?
  • 中島みゆきと竹田健二の関係
  • 『ほうせんか』の歌詞の中に見えてくる松山千春
  • 『ほうせんか』を今すぐ聴く方法!

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

『おもいで河』のB面曲

1978年8月21日、中島みゆきはシングル『おもいで河』をリリース。
このB面に収録されている曲が『ほうせんか』である。

曲のモデルになったのは竹田健二

松山千春を世に送り出した人物

『ほうせんかのモデルとなった竹田健二は、STV(札幌テレビ)に勤務するディレクターだった。
松山千春のデビューに尽力した人物である。

第一印象は最悪

松山千春にとって竹田健二は敬愛する存在。
だが、その出会いは最悪だった。

2人が初めて出会ったのは、1975年4月に北海道の帯広で行われた「全国フォーク音楽祭」だった。

審査員を務めていた竹田が、当時アマチュアで出場し歌った千春の曲に対し、「ギターが悪いな」とそっけないコメントをしたのである。
これに千春は憤慨。
「歌はどうだったんですか!」と食ってかかったのだ。

竹田健二の力添えでデビュー

そっけないコメントで松山千春の曲を評した竹田健二だが、実はその才能を買っていた。
「全国フォーク音楽祭」からしばらくして、竹田は千春へラジオ出演の話を持ち掛けている。
毎週2曲の新曲を発表するという15分枠のコーナーだった。

だが、それだけではない。
竹田は、千春をレコードデビューさせることも視野に入れていた。

無名の新人歌手に多額の費用をかけることは、地方の放送局にとってはリスクでしかなく、誰もが反対した。
だが、竹田は、自分の退職金を前借りしてでも、千春のデビュー資金へと充てようとしたのだ。

尽力の末、1977年、松山千春は『旅立ち』という曲で念願のレコードデビューを果たす。
くしくも、『旅立ち』は「全国フォーク音楽祭」で竹田が「ギターが悪いな」とけなした曲だった。

「ギターが悪いな」は褒め言葉だった

デビューを果たした松山千春竹田健二が買い与えたのは高価なギターだった。

「値段が高いものほど音がいいんだ」

「全国フォーク音楽祭」で千春が弾いていたギターは、5000円程度。
竹田はずっとそれを気にかけていたのだ。
竹田が言った「ギターが悪いな」の前には、「歌はいいのに」という言葉が省略されていた。
千春は、それを後になって知るのである。

竹田健二の急死

デビューしたその年の8月に、松山千春にとって初の道内コンサートツアーが決定。
竹田健二に買ってもらったギターと手づくりの台本で、千春は晴れの舞台に臨もうとしていた。
2014年5月2日放送の「A-Studio」の中で、千春はこの時のことを振り返っている。

ステージに立つのは千春1人のみ。
竹田は、バンドもない弾き語りはさぞ心細いだろうと案じ、千春にステージに薔薇の花を1本活けるように指示した。

そしてツアーは始まる。
順調な滑り出しだった。

だが、函館公演を控えた8月26日のこと。
竹田健二は、突然倒れ、36歳という若さで生涯を終えた。
急性心不全だった。

その日、千春は予定通りステージに立つ。
ラストのアンコール、千春は泣きながら『旅立ち』を歌った。

松山千春のその後の活躍についてはここに書くまでもないが、今も、コンサートのステージに、竹田の言いつけ通り1輪の薔薇を飾るようにしている。

竹田健二と中島みゆきの関係

中島みゆきもまた、デビュー前に竹田健二に世話になっている。
だが、些細なことでケンカしてしまい、そのまま竹田は急性心不全でこの世を去ってしまう。

ケンカした仲ではあるが、中島みゆきは、竹田の葬儀にちゃんと駆けつけている。
2016年8月28日放送の「ON THE RADIO」(FM NACK5)で松山千春が明らかにしている。

松山千春を意識した歌詞?

『ほうせんか』竹田健二への追悼曲である。
そして、竹田健二を語る上で松山千春の存在は無視できない。
また、中島みゆきが、竹田の死よりも前から松山千春と親交があったことも忘れてはならない。

竹田が亡くなった翌年の1978年3月23日、中島みゆきは「松山千春のオールナイトニッポン」にゲスト出演している。
竹田が生前、最後に千春と話した内容が「オールナイトニッポンに出てみないか?」だった。
これを考えると、この番組の前後に、中島みゆきと千春の間で竹田が自ずと話題に上ったことは想像がつく。

この番組出演後の5カ月後に『ほうせんか』がリリース。
曲の歌詞には、いくつもの部分で松山千春の影が匂う。

「悲しいですね 人は誰にも
 明日 流す涙が見えません
 別れる人とわかっていれば
 はじめから 寄りつきもしないのに」
(『ほうせんか』より)

「悲しいですね 人はこんなに
 ひとりで残されても生きてます」
(『ほうせんか』より)

「後姿のあの人に
 幸せになれなんて 祈れない
 いつか さすらいに耐えかねて
 私をたずねて来てよ」
(『ほうせんか』より)

『ほうせんか』のみんなの感想

カバーしたアーティスト

真璃子

1991年にシングルでリリースしている。

⇒真璃子『ほうせんか』(レコチョク試聴あり)

『ほうせんか』をフルで聴く方法

単品購入

⇒『ほうせんか』(レコチョク試聴あり)

収録アルバム

『Singles』

デビューした1975年から1986年までのシングルを収録したコレクションアルバム第1弾。

【収録曲】
『やまねこ』『シーサイド・コーポラス』『見返り美人』『どこにいても』『あたいの夏休み』『噂』『つめたい別れ』『ショウ・タイム』『孤独の肖像』『100人目の恋人』『ひとり』『海と宝石』『あの娘』『波の上』『横恋慕』『忘れな草をもう一度』『誘惑』『やさしい女』『悪女』『笑わせるじゃないか』『あした天気になれ』『杏村から』『ひとり上手』『悲しみに』『かなしみ笑い』『霧に走る』『りばいばる』『ピエロ』『おもいで河』『ほうせんか』『わかれうた』『ホームにて』『夜風の中から』『忘れられるものならば』『こんばんわ』『強い風はいつも』『時代』『傷ついた翼』『アザミ嬢のララバイ』『さよなら さよなら』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

⇒『Singles』の解説&みんなの感想

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