『つめたい別れ』の裏話|なぜ中島みゆきがスティービー・ワンダーと組んだのか?

別れ

1985年12月21日に発売された17作目のシングル
『つめたい別れ』
についてみていこう。

スティービー・ワンダーと出会った経緯についてまとめてみたぞ。

中島みゆき『つめたい別れ』

 

『つめたい別れ』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 倉田信雄

異色のコラボ

『つめたい別れ』が明らかにこれまでの中島みゆきの曲の印象と違うのは、冒頭ハーモニカーから始まり、ハーモニカーで終わるという構成になっているからだろうか。

このハーモニカー、実はあのスティービー・ワンダーが吹いている。

スティービー・ワンダーとは?

アメリカ出身の盲目のミュージシャン。

歌手でありキーボード奏者であり、作曲家、音楽プロデューサーなど、様々な肩書があるのは抜群の音楽センスゆえ。

アメリカ国内でトップ10内にランクインした曲は30曲以上、22部門でグラミー賞を受賞するなど、世界屈指のミュージシャンといえる。

スティービー・ワンダーとコラボに至った経緯

中島みゆきがなぜスティービー・ワンダーと?

その異例の組み合わせに当時驚いた人も多かったのではないだろうか。

彼とコラボを組んだ経緯を1994年1月10日にNHK衛星第2で放送された『中島みゆき3DAYS~もっとみゆきと深い仲』の中で言及しているので、そちらの内容を交えてご紹介したいと思う。

縁を運んできた2人の存在

発端は1983年に発売されたアルバム『予感』のレコーディング&ミキシングエンジニアを担当していたゲイリー・オラザバル

そして、1984年に発売された『はじめまして』にエンジニアで参加したボブ・ハーラン

実はこの2人、スティビー・ワンダーのエンジニアチームのメンバーだった。

スティービー・ワンダーの曲の生ギターの音を聴いた中島みゆきは、「この音を録った人に録って欲しい」と思い、この2人にアルバム制作を手伝ってもらっていたのだ。

スティービー・ワンダーの来日

そして、1985年秋、スティービー・ワンダーが公演のために来日。

10月23日~11月8日まで、大阪、福岡、東京、仙台、北海道と日本を巡る忙しいスケジュールの中、「中島みゆきに逢いたい」とスティービーは申し出た。

ボブ・ハーランからその吉報を知らされた中島みゆきは、「おい、ちょっと待て!」とたいそう興奮したそうな。

1992年11月号の『月刊カドカワ』の記事によれば、このとき、中島みゆきは半信半疑だったよう。

スティービ・ワンダーではなく、似た名前の例えばスティービー・ワン「ター」って人がくるんじゃない?

とか色々勘ぐったという。

スティービー・ワンダーと会う

そして、1985年10月29日、中島みゆきはスティービーと初対面を果たす。

場所はコンサート開演前の楽屋。

10月29日というと国立代々木競技場第一体育館で公演のあった日だから、代々木で2人は会っていることになる。

初めて握手を交わした印象を中島みゆきは「大きくて暖かい手」と語っている。

スティビー・ワンダーがレコーディング参加

3日後の、1985年11月1日の午後9時。

中島みゆきがレコーディングを行っていたヤマハ・エビキュラススタジオにスティービー・ワンダーが姿を現す。

余談であるが、ヤマハミュージックのフリーペーパーによると、この時、クーラーが故障していて、粗相があってはならないとスタッフが氷を買い扇風機の前に置くなど、慌ただしい対応に追われたという。

スティービーはこう言った。

「僕をマイクの前に連れてってくれないかい?」

箱の中にぎっしり詰まったハーモニカーから1つを選び取って、マイクの前に立つスティービー。

そして吹いた。

それが『つめたい別れ』に収められたものだ。

スティービーはレコーディング後、何度も中島みゆきに「気に入ってくれた?」と聞いたという。

もちろん気に入ったというレベルではなく、「私の歌がなければもっと最高なのにね」と中島みゆきを謙遜させるクオリティだった。

12インチシングル

この『つめたい別れ』は、中島みゆきが12インチシングルで発売したものだった。

12インチシングルとは、通常の7インチシングルと違って高音質。

1980年代に流行った形態のシングルであるが、中島みゆきが唯一出したこの12インチシングルは、おそらくスティービーの音を大切にしたかったからではないだろうか。

収録アルバム

『Singles』

『Singles』(レコチョク試聴あり)

1987年8月21日に発売されたコレクションアルバム。

1975年のデビュー曲『アザミ嬢のララバイ』から1986年『やまねこ』までの20枚のシングル曲(カップリング曲を含む)が収められた集大成。

『悪女』『わかれうた』『時代』など初期の名曲ばかりが揃ったラインナップ。

『つめたい別れ』はオリジナルアルバムやベスト盤にも収録されていない曲なので、このコレクションアルバムでしか聴けない。

歌詞の解釈

1980年代の中島みゆきは、本人曰く「男に優しい中島みゆき」

『つめたい別れ』は、まさにその言葉通りの曲。

「忘れ捨ててね」「探さないで」と男に負担をかけない別れを歌っている。

恨み言一切なしのこの曲は、スティービー・ワンダーの軽快なハーモニカーの音色と合間って、実に爽やか。

『つめたい別れ』のみんなの感想

『つめたい別れ』はこんな時に聴こう

大好きだった人との別れをおしゃれな気分で乗り越えたいとき『つめたい別れ』を聴こう。

『つめたい別れ』はサブスク(定額制)でも聴ける

2020年1月8日よりついにサブスクリプション(定額制)で中島みゆきの曲を聴けるようになった。

『Amazon Music Unlimited』に登録すれば、月額980円(プライム会員は月額780円)で中島みゆきのシングル曲(カップリング含む)が聴き放題。
(※1975年版『時代』、映画主題歌バージョン『瞬きもせず』は含まない)

もちろん中島みゆき以外のアーティスト曲も聴くことができる。

その数、6500万曲以上

30日間の無料お試し期間があるので、ぜひ一度試していただきたい。

『Amazon Music Unlimited』の公式サイトはコチラ。

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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。