2020年12月2日に発売されたアルバム『ここにいるよ』について全曲解説とみんなの感想をみていこう。
アルバム『ここにいるよ』について
今回リリースされるアルバムには、既存の曲から、テーマに沿って選曲された26曲が収められている。
「エール盤」と「寄り添い盤」の2枚組だ。
ヤマハの公式ページによると、
「エール盤」は、背中を押し、生きる勇気を鼓舞するエール、
「寄り添い盤」は、一緒に悲しみ、一緒に悩み、一緒に前を向く、心に寄り添うエール、
とのこと。
かつて、関東弁護士会連合会の対談記事で、自分の歌について、
「寒いならお隣にいて体温だけでも差し上げましょうか、くらいのね、そういう気持ちで寄り添いたい」
と語った中島みゆき。
まさにそれを反映したアルバムとなっている。
「ここにいるよ」というタイトルは中島みゆき最大のヒット曲『空と君のあいだに』の歌詞から引用したものだ。
全体的な印象
名曲ばかり
26曲中、17曲がベスト盤からの選曲になっている(うち2曲は廃盤になっているベスト盤から)ので、初心者にも聴きやすい。
幅広い年代で楽しめる
年代別に見ても、1970年代の曲が4曲、1980年代の曲が4曲、1990年代の曲が9曲、2000年代の曲が4曲、2010年代の曲が5曲とバランスよく配分されていて、どの世代からも楽しめる構成になっている。
コロナ禍の時代だからこそ
アルバム『ここにいるよ』は、コロナウィルスの拡大で中島みゆきのラストツアーである『結果オーライ』が、中断されたことにより急遽企画された。
コロナ禍のステイホーム週間の頃からSNSでは、中島みゆきの歌を求める声が多くあがり、また、かつての震災時においても有線で中島みゆきの曲が多くリクエストされたことなどから、今回のアルバムの企画が立ち上がった。
その背景を踏まえて改めてこのアルバムの曲目を眺めてみると、確かに、このコロナ禍の今、我々が求めているものが揃っている。
「がんばれ!」という曲と、「あんまり気張らずにね」という曲、この2つの性質の曲がいいあんばいに配合されていて、我々の気持ちを建て直してくれそうだ。
では、一枚ずつ見ていくとしよう。
エール盤
13曲中、10曲はベスト盤に入った経歴を持つ曲たち。
全体的にアップテンポな曲が多く、気持ちを奮い立たせようとする朝なんかにオススメかもしれない。
では、一曲ずつみていこう。
『空と君のあいだに』
1994年にリリースされた中島みゆきの最大のヒット曲。
大ヒットドラマ「家なき子」の主題歌で144万枚を記録した。
ドラマに出演した犬の視点から描かれており、辛い運命を背負った「君」に対し、
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」
と呼びかけており、深い愛情を感じさせる一曲になっている。
このアルバム『ここにいるよ』というタイトルは、
「ここにいるよ 愛はまだ」
のサビ前の部分の歌詞が引用されている。
「空と君とのあいだに」がヒットしたときに若い女の子たちが「中島みゆきを聴くと元気が出まぁ〜す!」って言うCMがあって、まぁそうなんだけどそんなに屈託ない感じで言われたらなんか違わない…?と思った。
— なしサワー (@nashi_sour) October 20, 2020
そういえば最近聞いてる曲で
「空と君のあいだに」という曲があって「「君が涙の時には僕はポプラの枝になる。孤独な人につけこむようなことは言えなくて」」
とか感傷の中に真摯な優しさがある曲がとても染みる曲ではある。これも冬にぴったりな曲だなあと思う。
— サイ (@tanaka31562) October 16, 2020

『旅人のうた』
1995年にリリースされたこちらは、ドラマ「家なき子」の続編「家なき子2」の主題歌としてこれまた大ヒット。
103万枚という2作連続のミリオンセラーを記録した。
孤独な旅人に、
「忘れない忘れない
ものもここにあるよと」
と、エールにあふれた1曲だ。
空と君の間にと旅人のうたが並んでるのが嬉しいですね
この2曲はセットだよね— ぴ よ ノ フ (@piy0yan) October 18, 2020
そう言えば、家なき子とか懐かしんで中島みゆきの空と君との間にはとか旅人のうたとか車で流してるわwww
— 超タカッシ提督@引退おじさん (@Tyo_Takassi) October 8, 2020

『宙船(そらふね)』
2006年のアルバム『ララバイSINGER』に収録されている1曲。
この曲は、ジャニーズのTOKIOに提供された曲で、人気ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」の主題歌にもなった曲。
27歳のヤクザの男(長瀬智也)が10代の高校生に交って高校生活に奮闘していく姿は、
「その船を漕いでゆけ
おまえの手で漕いでゆけ」
という歌詞にマッチしている。
後にこの曲は、センバツ高校野球の行進曲に採用され、戦う若者たちの応援歌となった。
ここぞという正念場のときにはぜひ聴いておきたい1曲。
中島みゆき本人が歌う「宙船」、本当に凄くて気迫に震える…
— 翠子 (@noemidoriko) October 21, 2020
中島みゆきさんが歌う宙船(そらふね)、
しんどい時に聴くとと元気になるなぁ— アーマードコア@ひびしぐkeiワークス 有明コス購入 (@hibisigukeispo) October 21, 2020

『糸』
1人1人の人間を「縦の糸」「横の糸」と喩え、1人でみれば各々弱い存在であるが、それが織られ1枚の布になることで、人の傷をかばうかもしれない強さを帯びる。
中島みゆきらしい視点をもった曲。
この曲は結婚式など人生の節目によく歌われ、また2011年の東日本大震災の時には、有線リクエストが殺到したという1曲。
中島みゆきの曲の中で最も他のアーティストによりカバーされた曲で、多くの人々に愛される代表曲となった。
外で小学生男子3人組が中島みゆきの糸歌ってた
— しろー🐡 (@reverb_4ro) October 20, 2020
今日は疲れきったのを悟られてか、お客さんが締め作業手伝ってくれたり同僚が飴をくれたりした😭💕 う〜染みる〜
人の優しさに触れると脳内で自動的に中島みゆきさんの「糸」が流れる仕様。— 働くちかちゃん (@OLchicah) October 19, 2020

『ファイト!』
ダイレクトでメッセージ性の強いこの曲は、『空と君のあいだに』と両A面でリリースされた曲だが、それより11年前の1983年にアルバム『予感』で発表されていた曲をシングルカットしたもの。
「ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ」
という歌詞は、まさにこの曲が辿ってきた軌跡ともいえる。
実はこの曲、発表した当時はボロクソに言われた曲なのだ。
多くの批判にさらされながらも今や多くの人を勇気づける尊い1曲へとのぼりつめた。
中島 みゆきさんの曲「ファイト!」が94年の曲だと思っている人がいて驚くなど。様々な世代の方に愛される曲なのだな。#多分’83のアルバム「予感」が初出。
— Katsuya Ozawa (@oja1968) October 21, 2020
中島みゆきさんのファイトがテレビから流れてきてつい見てしまった。中島みゆきさんの曲病んでた時によく聞いてた
— モコ (@ksksksmin) October 21, 2020

『ひまわり“SUNWARD”』
1994年にリリースされたアルバム『LOVE OR NOTHING』に収録されている。
かつてのベスト盤に入っていない曲だ。
「たとえどんな名前で呼ばれるときも
花は香り続けるだろう」
という風に、どんな状況でも咲き続けるひまわりのしたたかさを歌っている。
コロナ禍で環境の変化を強いられた今だからこそ聴くべき1曲だ。
中島みゆきさんの「ひまわり Sunflower」の「たとえどんな名前で呼ばれる時も花は香り続けるだろう」という歌詞を思い出す。人間社会が揺れていても変わらず春が来て変わらず花が咲く。得難い幸せ。
— sorahana (@sorahana_0715) March 17, 2020
ひまわりの撮影中、中島みゆきの「ひまわり“SUNWORD”」んが頭の中でリフレイン。自分にとっては反戦歌なので、ひまわりは平和の象徴。
— SATONOKUMA (@satonokuma) August 8, 2019
『瞬きもせず』
1998年、山田洋次監督映画「学校Ⅲ」の主題歌になった曲。
映画は、自閉症の息子を育てながら再就職を目指すシングルマザー(大竹しのぶ)を描いている。
歌詞は弱い者へ向けられたもの。
「僕は褒める
君の知らぬ君についていくつでも」
弱ってる時に聴くと染みる曲だ。
中島みゆきの「瞬きもせず」、すごく良い曲で1番好きなのにどうして広まらないんだろう???
— ヱノ (@___enomon_) October 21, 2020
#中島みゆき
個人的ベストは「瞬きもせず」
バラードだけど応援歌でもある。
メンタルやられていると泣きそうになる歌詞。— double-sheep (@doublesheep6) September 18, 2020

『泣いてもいいんだよ』
2014年10月29日にリリースされた『麦の唄』のカップリング曲。
ももいろクローバーZに提供され、ももクロ初のオリコン1位へ導いた曲でもある。
「1日の中に1年を詰め込む」
そんな忙しい毎日をガッツで乗り越えていくような人は、実は、泣ける場所がないのでは?
そんな人にあてて中島みゆきはこう言う。
「全然今なら 泣いてもいいんだよ」
泣く余裕すらない人にぜひ聴いてほしい1曲だ。
あー!
泣いてもいいんだよだ!
ももクロちゃんも良いけど中島みゆきさんバージョンもまた良い!!!
スッキリしたー— みゆき (@m44618) October 16, 2020
ももクロの「泣いてもいいんだよ」が中島みゆき作詞作曲で驚愕してた(今!?)
サビしか知らなかったけど、AメロBメロ、めっちゃみゆき節だったわ
(なんか見てる)— はな (@hana1215hana) October 1, 2020

『負けんもんね』
2010年のアルバム『真夜中の動物園』に収録されている。
ときどきお見かけする中島みゆきの方言ソング。
「人生は希望を振り払う
やっと見上げる鼻先を
叩きのめすように日々は降る」
すごく分かる!と思わず言いたくなる歌詞。
何をやっても上手くいかない「私」がこの曲には描かれている。
誰かを励ますコトバはない。
だが、涙を流しながらも、
「負けんもんね」
と、自分に言い聞かせる「私」の姿に、我々は励まされずにはいられない。
中島みゆきさんの負けんもんねを聞いてこころのあんていをはかります
マケーンモーンネーッ!!!!(´TωT`)— はくにー@雑多垢 (@makkadanaa) May 6, 2019
いつも音楽を聞きながらお墓の掃除をする
今回は中島みゆきさんの『負けんもんね』を何度もリプレイしながら
生きていると色々な事が起こるけど、前を向いていかないとね
みゆきさんの唄は心に沁みる#中島みゆき #負けんもんね— トラ太郎 (参戦成績、虎1勝3敗、オリ3勝5敗) (@SyHatsu) March 14, 2018
『時代』
中島みゆきの代表曲の1つ。
多くの人たちが何か節目のときに聴いた曲だと思う。
どんなに辛いコトがあっても、
「そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ」
と時間が風化させていくとこの歌は語っている。
1975年に発表された曲であるが、未だに幅広い年代に愛される曲だ。
最近中島みゆきの時代が染みる
赤いきつねのおつゆより染みる— 山城ヒロキ@J-POP大好きドラマー (@soboshiro) October 20, 2020
中島みゆきが「時代」を発表した時、まだ23歳くらいなのだよね。天才は若い頃から天才でいくつになっても天才なのだ。
— 魔導いさん(大魔道士のアライさん) (@AraiSorcererSan) October 20, 2020

『ホームにて』
中島みゆきのヒット曲『わかれうた』のカップリング曲でもある。
ふるさとへ向かう最終の列車に乗るか乗るまいか迷う主人公の心の揺れ動きが描かれた1曲。
この主人公のバックグラウンドは詳細には描かれていないが、故郷に帰ることに躊躇う人は意外と多くいるのではないだろうか。
それが敗北なのか、妥協なのか、意味するところは各々あるだろうが。
芸人・有吉弘行にとって『ホームにて』は特別な一曲。
広島から上京して鳴かず飛ばずだった時期の自分とこの曲を重ねてしまうらしい。
中島みゆきさんの
ホームにて
は、あまりカバーされないけど
いい歌です。— Genevieve G (@genevievecalla) October 19, 2020
こんばんは!
鉄道の日ということで何かないかな??
と考えていたんですけど中島みゆき「ホームにて」
を皆さん聞いてみて下さい!!故郷へ向かう、人々の喜び悲しみ様々な模様がこの歌詞に詰まっています!
ホームに立って聞いてみて下さい!
泣けます!#鉄道の日 #中島みゆき #ブログ書け— tmk@整備士ブロガー (@maintetmk) October 14, 2020

『空がある限り』
2015年のアルバム『組曲 (Suite)』に収録されている。
空を見ながら遠くいる「あなた」へと思いを馳せる曲。
「空を見上げて 空に溶けて 空を伝ってゆく」
確かにどんなに距離が離れていても空1つで我々は繋がっている。
コロナ禍のお盆は、帰れないかった人も多かったのではないだろうか。
そんな時には、空を眺めながらぜひこの曲を聴いて欲しい。
アゼルバイジャンと聞くと、中島みゆきの「空がある限り」の歌詞を思い浮かべる。
「アゼルバイジャンの夕暮れは 女満別の夕暮れと変わらない
…
銃で砕かれた建物や 鉄条網が視界を塞いでも」銃、鉄条網… 当時も、そして今も戦いがあるんだなぁ
— ぴえ_ときわ (@TokiwaMiao) October 9, 2020
昔のバイト先は流行りのJPOPを有線で流していたんだけどアイドルソングとかの中に突然中島みゆきの「空がある限り」が流れる時があってリクエスト主の執念を感じたよね
— お茶漬け (@ochazukeyade) September 10, 2020
『地上の星』
2000年にリリースされて111万枚というセールスを記録した曲。
NHKの「プロジェクトX~挑戦者たち~」の主題歌となり、その縁で、2002年にはこの曲で「紅白歌合戦」へ初出場を果たした。
見過ごされがちな小さな存在へフォーカスし、つばめの視点から、それらは地上で光り輝いていると歌っている。
大きな壁を乗り越えたいときに聴きたい1曲だ。
つむぎ:手芸部もそうなんですが、ものづくり系部活orサークルで、作業が夜遅くまで続いてる時に「地上の星/中島みゆき」を流しながら作業すると、自分がとても壮大な何かのプロジェクトに携わっている感覚に浸ることができます。一度やってみるといいですよ!
— あんスタ生徒会bot (@TKEM_stdntcuncl) October 18, 2020
今日アレクサに「2013年の洋楽ヒット曲かけて」ってお願いしたら、中島みゆきの地上の星をかけてくれました。
— ブリトーニ (@BrownBunny33) October 15, 2020

寄り添い盤
13曲中、7曲はベスト盤に入った経歴を持つ曲たち。
泣いている人に優しいコトバをかけてくれるような曲が揃っている。
「エール盤」と比べ、1970年~80年代の曲が多く含まれているので、大人の世代にもピッタリ。
では、一曲ずつみていこう。
『アザミ嬢のララバイ』
こちらは1975年にリリースされた中島みゆきのデビューシングル。
「ララバイ 今夜は
どこからかけてるの」
と、電話越しに相手を慰めている設定になっている。
「ひとりで泣いてちゃいけない」
「あたしをたずねておいで」
など、中島みゆきの曲には寂しさに寄り添うモノが多い。
この曲を聴いた研ナオコは、すぐさま中島みゆきとコンタクトをとった。
そこから、『あばよ』『かもめはかもめ』などの研ナオコの代表曲が生まれていくのだ。
#毎日中島みゆき 23曲目
アザミ嬢のララバイ/Singles(1979)中島みゆきのデビューシングル曲。研ナオコ女史に衝撃を与えたのがこの曲だったとか。爽やかなコード進行に騙されるなかれ、これは愛情の歌でなくもっと粘度の高い情愛の歌。女の艶やかさよりも男の情けなさが暴かれていて最&高。
— じばてろver2.0 (@zibakutero) October 15, 2020
船山さん、中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」が(公称の)アレンジャープロデビュー曲なので、その発売日(1975年9月25日)の今日が45周年記念日なのです。
おめでとうございます!てことは中島みゆきさんも今日でデビュー45周年なのか! こちらもすごいなっ。
#船山基紀 #中島みゆき— 田渕浩久 (@editor_htabuchi) September 25, 2020

『泣きたい夜に』
この曲、芸人の鳥居みゆきがお気に入りで、中島みゆきの特番で口ずさんでいたのを思い出す。
それはさておき、この曲は、1980年のアルバム『生きていてもいいですか』の中の『うらみ・ます』の次の曲だ。
泣きたい夜はそばで好きな歌を歌ってあげようとか、
「一人で泣くとなんだか自分だけいけなく見えすぎる
冗談じゃないわ世の中誰も皆同じくらい悪い」
とか、中島みゆきは寂しさや悲しみの癒し方を何通りも知っているのだな、とこの曲を聴いてつくづく思う。
編曲は後藤次利。
その後、工藤静香の代表曲『慟哭』『黄砂に吹かれて』などを、中島みゆきと組んで生み出していく人だ。
中島みゆきの泣きたい夜にイントロだけで涙出そうになるからずるいよね。。。
— くまどれ (@kumadren) October 12, 2020
中島みゆき「泣きたい夜に」は名曲だが、収録アルバムがあれなので知名度低いのが難点
— 黒騎士@POSER (@Blackknight_) October 10, 2020
『愛だけを残せ』
2009年にリリースしたシングル曲。
中谷美紀&広末涼子出演の映画「ゼロの焦点」の主題歌。
「選ぶつもりで選ばされる手品だ」
と、不条理ばかりの人生を嘆きつつも、
「生命(いのち)の証(あかし)に愛だけを残せ」
と、力強いメッセージを送っている。
どっちかというと「エール盤」よりの曲だと個人的には思うのだが。
とりあえず、中島みゆき先生は「愛だけを残せ」って歌っているよ。
— nozomi.snd (@Nozomi310674) October 11, 2020
わたしがイチバンすきな曲は中島みゆきの、愛だけを残せ。ですね、仕事帰りにひとりでモノレール乗って、ひとりで映画観に入って、ひとりで映画観てたんです。夜に女の子がひとりで映画館に行くのは危ないよ。と親にいわれてたんで、いつもこっそり観に行ってました。その時、観てた映画の主題歌です。
— イマジナリー脱糞ちゃん (@pocorinv) May 8, 2020
『悪女』
1980年代を代表する中島みゆきのヒット曲。
サウンドが明るく爽やかであるのに対し歌われる内容は切ない女心。
恋人に他の女がいることを知りつつも、それを非難せず、自分から嫌われようと悪女を演じる女が描かれている。
悪女を演じる前に、
「裸足で夜明けの電車で泣いて」
弱さを捨てていくあたりとか、これぞ、中島みゆきの美学!
今朝、中島みゆきの悪女がラジオで流てて衝撃を受けたのが、俺が小学生の頃から薄情ってタイトルだと思ってた歌が実はそうではなかったということ
— K.hiroaki (@taromagnetism) October 21, 2020
芸能
1981年の中島みゆきのヒット曲「悪女」で電話をかけたのは誰の部屋?マリコ
— 黒猫のウィズ三色問題bot (@wiz_difficult) October 21, 2020

『あした』
中島みゆきのカラオケ定番曲は『糸』だが、その前はこの曲がよく歌われていたようだ。
1989年に発売されたシングル曲でKDD「001」のCM曲としても流れていた。
あしたがどうなっていても行きつくところは愛であって欲しい。
そんな願いが込められた歌だ。
中島みゆきの「あした」は
しみる
イヤリングをしてても
愛してくれる人はいないけど— ははうし (@28P0mu0bRgFbP74) October 20, 2020
中島みゆきさんの「あした」を聴くと、滂沱の涙を押し止める事が出来ません。
— にのまえ (@gawata18) August 11, 2020

『タクシードライバー』
1979年のアルバム『親愛なる者へ』に収録されている。
シングル曲でもベスト盤にも収録されなかった曲であるが、地味に愛されてきた曲だ。
タクシードライバーが、後部座席で泣いている女に気を遣って、野球の話や天気予報の話を何度も繰り返すという、情景の描写が鮮やかな歌詞。
自分にもこの曲と似たような経験があったと話すのはマツコ・デラックス。
周りがバカ騒ぎしてる中で孤独を味わったことのある人間は、中島みゆきやマツコ・デラックスだけではないはず。
私は中島みゆきのタクシードライバーという曲が大好きなんだけど、この曲のすごいところは曲中で1度も男に振られたとは言ってないのに、十人中十人がそう解釈できるとこ。
現代の芸術だと思う。https://t.co/QDBPtgBvBn— Masafumi.S (@moriwell) September 27, 2020
歌詞中のタクシードライバーが苦労人であるらしい、という視点が中島みゆきの良さだよね #annm10
— 我楽多 同心 (@garakuta_dohsin) September 22, 2020

『with』
山田洋次監督映画「息子」のイメージソング。
聴覚障碍の恋人(和久井映見)を連れて実家へ帰ってきた息子(永瀬正敏)と父親(三國連太郎)の心の交流を描いた映画。
もともとは1990年のアルバム『夜を往け』に収録されていた曲だったが、コンサートで中島みゆきがこの曲を手話を交えて歌っていたと聞いた山田洋次が、イメージソングとしてオファした。
淋しさや寂しさの代わりに「with」の後に「君」の名を書き添えようとする「僕」の気持ちが描かれた一曲。
「みんな自分のことで忙しい」
というのが、コロナ禍の世の中を表わしているようにも思える。
12月に出る中島みゆきさんのセレクト・アルバム、私が大好きな「with」と「たかが愛」が入ってる。これはポイント高い。
— 舘優作 (@tachiyusaku) October 18, 2020
中島みゆきさんの名曲「with」に謝れ!
とずっと思ってました
私はコロナとwithしたくないし、中学校で習った単語だったので、多分中学生は高校入試で用法を間違えますからそこは加点してあげてくださいよ?— カレーなんとか(自家用) (@currywhatsZ2) August 26, 2020

『最後の女神』
1993年のTBS系報道番組「筑紫哲也NEWS23」のエンディング曲。
筑紫哲也との対談で中島みゆきは、出来事というものは人間の心の熱から起こってくるものだから、その大元になるところを歌にしたかったと語っている。
誰もが変わっていくと歌いながらも、その変化は否定していない。
「心は変わる 誰もが変わる
変わりゆけ変わりゆけ
もっと好きになれ」
変化を経ていきつくところは案外いいところだったりするのかもしれない。
中島みゆきガチ勢の母の元で育った私。
父が超絶亭主関白でモラハラ系だったのでライブに行くことも叶わず数十年、私が働くようになり初めて連れて行くことができたライブの最初の曲が「最後の女神」だったので未だに聴くとあの瞬間を思い出して号泣しちゃう。
(号泣してる)
— moca *・ (@12_moca) October 14, 2020
瀬尾さん時代の中島みゆきで印象に残っているのは、TBSのニュースでかかっていた、「最後の女神」かな。田中角栄が死んだ日に、すごくハマっていたなあと #aniaca
— 春山春斗 (@halt_haru) September 26, 2020

『慕情』
2017年、倉本聰脚本ドラマ「やすらぎの郷」の主題歌として書き下ろされた曲。
シニア世代のドラマとあって人生の始まりと終りを思わせるスケールの大きい歌詞になっている。
「生き残る歳月 ひとりで歩けるかな
生き残らない歳月 ひとりで歩けるかな」
残りの人生をどういう心構えで生きるべきなのか、この曲を聴くたびに考えてしまう。
やすらぎの郷OP曲、中島みゆき『慕情』の歌詞(愛より急ぐものが どこにあったのだろう…)が心にぶっ刺さりすぎて毎回スキップできない
— うの練習 (@akimbo_t) September 17, 2020
先をゆく人の歌、昨日聞いた「慕情」なんかはまさにそれなんですが、今を大切に生きよう、と、改めて思わされます。って言葉にすると月並みも良いところなんだけどさ。有り難かったなあ、みゆきさん。#結果オーライ#中島みゆき
— さぎ (@saginomiyanori) February 1, 2020
『帰省』
2000年のアルバム『短篇集』に収められたこの曲は、由紀さおり&安田祥子に提供された曲だ。
年に2回8月と12月に帰省する人々を描いている。
普段は押しのけ合って満員電車に乗る人たちも、この時期ばかりは道を譲る余裕が生まれる。
そして、
「束の間 人を信じたら
もう半年がんばれる」
と帰省後の人々の気持ちの捉え方がなんとも秀逸。
コロナ禍で帰省ができなかった人も多いかもしれないが、せめて気持ちだけでもこうありたい。
中島みゆきさんの「帰省」って歌があるんだけど、押し合い圧し合いの都会で生きていても、年に2回、1月と8月、帰省して優しい気持ちを取り戻して、あと半年頑張れるってね。いい歌なんだ。
帰省しただけで誹謗中傷を受ける世の中になっちまったんだな。悲しいな。 https://t.co/MM9gOelQfG— 雪×うどん関 (@BigUdonGIRLS) August 9, 2020
中島みゆきさんの「帰省」を聴く季節です。由紀さおりさんのバージョンも素敵。親類が全員関東人のぼくにはわからない感情だが、だからこそ歌が効くというのはある。
— すあま師匠【公式】 (@not_komei) August 16, 2020
『たかが愛』
1996年のアルバム『パラダイス・カフェ』に収録され、後にテレ朝系ドラマ「はみだし刑事情熱系」の主題歌としてシングルカットされた曲。
「たかが愛」と言いながらも、最後は、
「捨ててしまえないたかが愛」
というコトバで締めている。
珠玉のバラードだ。
中島みゆきさんのファンになったのは、まず中島さんを知ったキッカケが鳥居さんがテレビで中島さんの曲を歌っていたのを見てから。そこから中島さんに興味を持ち曲を聴くようになった。たかが愛という曲を初めて聴いた時に(この人のファンにならないでどうするんだ)と思った。
— みゆう (@m52218820) October 10, 2020
中島みゆきさんの「たかが愛」が流れていた。
最近芸能人の不倫が話題になっている。行為そのものが正当化されるわけではないけれど、第三者なのに、ニュースを聞いて腹を立てている人に聴かせてあげたい曲だと思った。— kurimoto hiroyoshi (@wakagawa) February 8, 2020

『風の笛』
2012年のアルバム『常夜灯』に収録されている。
イヤなことをイヤとは言えず、人知れず泣いている人へ宛てた歌だ。
中島みゆきは、このような人に風の笛を差し出し、こう言う。
「言葉に出せない思いの代わりに ささやかに吹け風の笛」
そしてラストに思い切り吹かれる笛の音は鳥肌もの。
中島みゆきの風の笛ってため息のことだと思ったんです。
誰にも言えない想いをため息に込めて吐き出してみな。私は受け止めるよ。みたいな— 檜垣瑠亜 (@kohakuh1) March 10, 2019
中島みゆきさんの「風の笛」という歌があります。
少しでも当てはまっている人が聞くと、泣けます。
私もそうです。— ともぴー (@tomopy09) July 1, 2018
『誕生』
1992年にリリースされたシングル。
映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」の主題歌。
サビ部分にある
「生まれてくれてWelcome」
は、英語圏の国で赤ちゃんを迎え入れるときにかけるコトバなのだそう。
中島みゆきはこの曲を通して命の尊さを訴えかけようとしている。
焼き肉が焼けるのを待っている間に、中島みゆきの「誕生」が流れてた。
気がついたら、センマイが焼ける前に涙が大量に溢れてた。
あーあ#中島みゆき#誕生#生まれない方が良かった命なんかあるわけねえよ— チャベス (@veKYIXARfLQgbIv) October 16, 2020
中島みゆきさんの「誕生」という曲、前に友達がカラオケで歌っていてすごく感動したのを思い出して聞いてみた。
自分は生きていてもいいのかなって思えた。
この曲を教えてくれた友達、本当にありがとう。— 未来 (@Em7j7DDjcTCh5Xn) October 15, 2020

『ここにいるよ』の販売
『ここにいるよ』は、初回盤と通常版がある。
初回盤には特典として『中島みゆき TOUR 2010』で歌われた『Nobody Is Right』の映像DVDがつくようだ。
中島みゆきの代表曲をサブスク(定額制)で聴こう
2020年1月8日よりついにサブスクリプション(定額制)で中島みゆきの曲を聴けるようになった。
『Amazon Music Unlimited』に登録すれば、月額980円(プライム会員は月額780円)で中島みゆきのシングル曲(カップリング含む)が聴き放題。
(※1975年版『時代』、映画主題歌バージョン『瞬きもせず』は含まない)
もちろん中島みゆき以外のアーティスト曲も聴くことができる。
その数、6500万曲以上。
30日間の無料お試し期間があるので、ぜひ一度試していただきたい。
『Amazon Music Unlimited』の公式サイトはコチラ。
