中島みゆき『あたいの夏休み』の「冷めたスープ」は中島みゆきの好物?

レース

1986年6月5日に発売されたシングル曲
『あたいの夏休み』
をみていこう。

中島みゆき『あたいの夏休み』

『あたいの夏休み』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 後藤次利

収録アルバム

『36.5℃』

『36.5℃』(レコチョク試聴あり)

1986年11月12日に発売された14作目のオリジナルアルバム。

中島みゆきが音楽の方向性を模索していたいわゆる「御乱心の時代」を色濃く反映したアルバムで、甲斐よしひろをプロデューサーに迎え入れ、新たなサウンドを取り入れている。

『やまねこ』『見返り美人』を含む全9曲で、1曲目に収録されている『あたいの夏休み』はミックス違いのアルバムバージョン。

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『Singles』

『Singles』(レコチョク試聴あり)

1987年8月21日に発売されたシングルコレクションアルバム第1弾。

1975年のデビュー曲『アザミ嬢のララバイ』から1986年『やまねこ』までの全40曲を収録した超大作。

『時代』『ホームにて』『わかれうた』『ひとり上手』『悪女』『誘惑』『あの娘』『つめたい別れ』『見返り美人』など1970年~80年代の名曲ばかりのラインナップ。

スティービー・ワンダーが参加

1985年12月21日にリリースしたシングル曲『つめたい別れ』

バックに流れる印象的なハーモニカーはスティービー・ワンダーが飛び入りで演奏したものだ。

これに続き、この『あたいの夏休み』にもスティービー・ワンダーがシンセサイザーで参加している。

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工藤静香と中島みゆきの縁結びの曲

中島みゆきから最も多く楽曲提供を受けているアーティストといえば工藤静香

工藤静香が高校時代に音楽室の掃除をサボって聴いていた曲というのがこの『あたいの夏休み』

このエピソードを音楽関係者にしたところ、それが発端となって中島みゆきへ楽曲提供をオファする運びとなった。

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初披露した時の客の反応

リリースより、自身のラジオ番組でかけるより前に、『あたいの夏休み』を初めて披露した場所は、1986年の全国ツアー「五番目の季節」の中でだった。

1986年6月2日放送の「中島みゆきのオールナイトニッポン」で、この時の客の反応について語っている。

あまりに早口の歌詞なので客の頭が追いついていかず、脱落していく様子が見て取れたという。

コーラス初体験の中島みゆき

サビ部分の高いオクターブのところのコーラスは中島みゆき自身。

実はこれが中島みゆきにとって初のコーラス。

レコーディング時、もう1人のコーラスである杉本和世に歌唱だけではなく、「声が大きすぎるから2歩下がって」と立ち位置に至るまでの指導を受けたと、1986年6月2日放送の「中島みゆきのオールナイトニッポン」で明かしている。

ジャケットに写ってるのは中島みゆきではない

シングルジャケットに写っている女性は中島みゆきではなく写真家の田村仁がオーディションで選んだ一般女性。

話題を呼んだPV

『あたいの夏休み』はPVが制作されたが中島みゆき本人は出演しておらず、言葉遊びをコンセプトにした映像になっている。

例えば、

「Summer vacation あたいのために
 Summer vacation 夏 翻れ」

という歌詞の部分には、

Summer→さんま
vacation→おばけ
あたい→あ+鯛

というようなイラストや画像が使われている。

「冷めたスープ」は中島みゆきの好物?

地味な夏休みを過ごしているこの歌の主人公の描写に、

「冷めたスープ放り投げるように飲まされて」

という歌詞が登場する。

イヤイヤ飲んでいる姿が目に浮かぶが、中島みゆきにとって冷めたスープでは苦ではなさそう。

1994年に角川書店から出版された『夜会VOL.5 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に』の中には、スタッフによる日記が掲載されている。

ケータリング担当のスタッフが書いた日記には、中島みゆきに好物を尋ねたところ、

「冷めたピザ、冷めてのびたラーメン、かっぱえびせん、鈴カステラ等々、
 冷めたり、のびたりしたものが好きだ」

という答えが返ってきたと記されている。

つまり、冷めたスープは苦でないどころか好物の部類に入るコトが想像つく。

歌詞解釈

「夏休み」というコトバは胸はずむような響きがあるが、この歌の主人公の女子はそんな夏休みとはほど遠いところにある。

窓越しに若い女がチンピラにぶらさがって歩く光景を見ながら、

「ここは別荘地 盛り場じゃないのよ」

とレースのカーテンの陰に隠れて囁くのだ。

勝ち組と負け組という構図の中で戦っている主人公が、実にユニークに描かれている。

自分用ではなく誰かのために買ったコースターの土産を見つめながら、

「あたいきっと勝ってる夏休み」

とニンマリ笑んでる姿が目に浮かぶ。

『あたいの夏休み』のみんなの感想

『あたいの夏休み』はこんな時に聴こう

パッとしない夏休みに一発大逆転の望みをかけて『あたいの夏休み』を聴こう。

『あたいの夏休み』はサブスク(定額制)でも聴ける

2020年1月8日よりついにサブスクリプション(定額制)で中島みゆきの曲を聴けるようになった。

『Amazon Music Unlimited』に登録すれば、月額980円(プライム会員は月額780円)で中島みゆきのシングル曲(カップリング含む)が聴き放題。
(※1975年版『時代』、映画主題歌バージョン『瞬きもせず』は含まない)

もちろん中島みゆき以外のアーティスト曲も聴くことができる。

その数、6500万曲以上

30日間の無料お試し期間があるので、ぜひ一度試していただきたい。

『Amazon Music Unlimited』の公式サイトはコチラ。

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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。